がん患者を支援する体制は整っています

がん患者が治療のことや生活のことを相談することができる「がん相談支援センター」という窓口が全国の「がん診療連携拠点病院」や「小児がん拠点病院」「地域がん診療病院」に設置されています。がんについて詳しい看護師や、生活全般の相談ができるソーシャルワーカーが対応してくれて、その病院で治療をしていなくても相談に乗ってくれます。
 

 

でも実際は、がん患者さんと話しているとがん相談支援センターの存在を知らない方がかなり多くいます。存在を知っていても何をしてくれるのかを知らない方を含めると90%を越えています(私のイメージでは)。だから私に相談に来てくれている訳ですが…。平成26年の国の患者体験調査によると、がん相談支援センターの利用率はなんと7.7%!!それはみんな知らない訳です。

 
患者心理として、病院は病気を連想させるのでイメージの悪いところなので1秒でも早く脱出したいと思うし、どこかで病気の治療と生活は別物ととらえがちです。なんといっても、我々の病院や病気のイメージはほとんどがドラマやニュースからのインプットなので暗くて、派閥争いが耐えなくて、日々のトラブルを1人のスーパードクターが解決している!そんなイメージがありますよね。
 
がん相談支援センターは病院の1階にあることが多いですが、プライベートを保護するために固く閉ざされた自動ドアがなんだか重苦しい雰囲気を醸し出していて、私も自動ドアの先に進むのにかなり躊躇しました。
 
 
実は、国ががん相談支援センターの充実に力をいれているので、お金や制度の面ではかなり力になってくれます。私も相談者様からお金や生活の専門的なアドバイスを求められてら近くの相談支援センターを紹介しています。病気のことは相談内容によっては力になってくれますが、「がんって何ですか?」「どうしたらいいですか?」という段階ならまずは私にご相談いただいて、頭の整理をしてから相談支援センターに行くのがおすすめです。実際にがんを体験していないこと生活の中の細かい苦労話は分かってもらえないですもんね。
 
病気の中でもがん患者に対するサポートは特に進んでいます。患者の生活を具体的にサポートするように制度も変更されてきているので、がんと宣告されても1人で悩まず身近にある様々なサポートの仕組みを活用することが、自分らしく病気と向き合うことができる近道です。がんになったことはあなたが悪いわけではなく、恥ずかしいことでもありません。
周囲の力を借りながら一緒に健康になりましょう!
 
がんになってもがん患者として生きる必要はありません、健康に生きちゃっていいんです。