医療ミスに人生を左右されないために自分でもできること

千葉大学附属病院でCT検査の9件の見落としがあり、適切な治療が行われずに2人のがん患者が亡くなりました。とても悲しいニュースで、絶対にあってはいけない事故ですが、そもそもなんでこんなことが起こったのでしょう。

 

 

私は医療ミスのニュースを見るたびにこんな疑問を持っていました。

「そもそも専門家が検査をしているのになんで見落としが発生するの?」

「年間6万件のCT画像があったとしても、専門家でしょ?」

 

病院が特別で完璧な場所だと思っていた頃までは...

 

実際に自分ががんになり、病院で行われている検査を知るたびに自分の身を守るために自分が賢くならなくてはと考えるようになりました。

 

病院で行われる検査はすべて人が関わっています。

画像を撮影するのも人、

画像を読むのも人、

診察をするのも人、

細胞を採取するのも人、

採取した細胞を保存液に入れるのも人、

保存した細胞の容器にラベルを貼るのも人、

細胞が入った容器を運ぶのも人、

細胞を調べるのも人、

 

1つの検査にはこれだけの人が関わっていて、ほとんどが手作業で行われています。

病院でも間違いが発生しないように細心の注意を払ったり、手作業の一部で機械の力を借りて自動化する改良がされていますが、人が関わる限りミスを絶対に排除することはできません。

過去の患者の取り違えなどの医療ミスも人が原因になっています。

 

 

 

我々は患者として、自分が医療ミスに巻き込まれないように祈るしかないの?

いえいえ自分でもできることがあります。

 

今回の千葉大附属病院のケースと近いことを自分も経験したことがあります。

 

当時、甲状腺の術後フォローで年に1回のCT検査を受けていましたが、ある年、放射線読影医のコメントで「肺がんを疑う所見あり」のコメントが付きました。その当時の甲状腺の主治医はこれを疑問に思い、科のカンファレンスで議論をするので、少し時間を欲しいとのコメントでした。甲状腺のフォローは年に1回になっていたので、診察とは別に電話でカンファレンスの結果を教えてもらうことになりました。

 

待てど暮らせど病院からの連絡は来ず、病院に何回も電話をして、数か月後に結果だけを聞きに主治医の診察を受けることになりました。

 

そこで言われたのは「たぶん大丈夫(正確な言葉は忘れましたが)」。

主治医医のコメントに納得できなかったので、その場で呼吸器の先生を紹介してもらって、呼吸器の診察を受けたときに言われたのが「たぶんがんです」。

 

一回大丈夫と言われた直後だったのでめちゃくちゃショックだったのを今でも覚えています。

 

医師や看護師、すべての医療の専門家は患者のために一生懸命に働いてくれています。

でも、人がやる限りミスは必ず発生します。

ミスの大小によっては時には命にかかわる問題になることがあります。

 

我々患者にできることは、

出来事を「ま、いいか」とあいまいなままで放置しないこと

 

自分の命は人任せにせずに自分で責任持つこと。

たとえ相手が医療のスペシャリストだとしても、あなたの体のスペシャリストはあなた自身です。

大事な命を人任せにせず、自分の身は自分で守るという心がけを普段から持ちましょう。

 

余談ですが、

よく観察していると小さなミスを発見することがあります。

ミスの多さで病院の心がけの違いが分かったりします。