ケアマネ 鐵さんが語る介護の仕事の魅力

4/25に開催した「第4回医療ドリプラ座談会」の中のインタビューの様子です。

 

誰もがいつかはお世話になるのが分かっていても、あまり理解していない介護。

ケアマネージャー(ケアマネ)として活躍する鐵 宏之(てつ ひろゆき)さんは

「誰もが望む生活を送るためには」をテーマにケアマネの枠を超えて、

地域の中で様々なことを実践されています。

 

「ケアマネジメントによってこそ、介護保険だけによらない多様な支援ができる」

という熱く語る鐵さんに介護の仕事の魅力についてたくさんお話しをしていただきました。

 

 

ケアマネはどんなお仕事ですか

 

ケアマネ単体では実はなんにもできない仕事なんです。直接その人の肌に触れて何かするわけではないですし、ケアマネができることはその人にあったベストかなと思えるチームを作ることかなって思います。

 

実際にケアを受ける人の生活に触れてケアを考えるとか

 

生活環境というか、本人の生き方というか、価値観というか、その人が歩んできた暮らしだと思いますね。

ぱっと見これはまずいだろうという状況であっても、そこに至るまでの過程が必ずあるはずなんですよ。

 

人によって必要としているケアプランは違いますか

 

そうですね。

介護5で寝たきりの人でも使っているサービスの種類が1つぐらいの人がいたり、逆に介護に認定が軽度と言われている人でも、いろんなサービスを使わないと生活を支えられなかったり、一人ひとり全然違います。

 

ケアマネのやりがいは

 

一人一人に関わる時間はサービスに関わってくれている事業所の人の方がずっと多いんですね、ケアマネができることは、関われる時間は短いかもしれないけど、その人の今までの歴史とかそこら辺を踏まえてこれからの暮らしを一緒になって考えることができるっていうのがケアマネージャーしかできないことなのかなと思います。

ここの部分は一人ひとり違うと思うんですけどね。

 

介護認定をされる前の方に伝えていることは

 

認定を受けて急に困りだすのではなく、認定を受ける前から困っていて、それでどうすこともできなくなって介護保険の申請をしに行くんですよね。

 

病気も一緒ですね

 

介護保険の事って、利用料は払っているけどよくわからないんですよね、介護保険のことをなるべくわかりやすく話をしたりだとか、地域で割とお茶会とかを地域でやっていたりするので、訪問と訪問の合間にお茶会によって地域のおじいちゃん、おばあちゃんとくっちゃべったりとかを心がけるようにしています。

 

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生活全般に関わる方の横の交流の場をつくる取り組みをされてますよね

 

メッシーも参加した交流会には70人ぐらいの方が参加されたんですよ。

 

何の専門職でもないですけど、一緒に盛り上がっちゃいました

 

介護保険だけでもその人の生活を支えられないですし、医療もそうですね。そうなると専門職以外の人が関われた方がね、その人の生活をよくするのに近づくんじゃないかな。

 

たしかにそうですね

 

介護保険も関われる時間はその人の生活の1割2割ぐらいにしかならないんですよ。そうすると残りはその人は自力で生活しているので、専門職だけのところに地域が関われるようなことをやっていきたいと思っています。

 

ケアマネさんが持っているネットワークは個人差がありますか

 

一人ひとりで全然違います。

ネットワークを持てずに困っているケアマネさんがいたり、同業種同士のつながりもあまりないんですよね。同じ地域にありながら情報交換もできていない。それって、地域で生活する人にとってマイナスでしかないですよね。

 

それで横のつながりをつくる取り組みをされている

 

ケアマネージャー同士が引き出しを共有したり、サービス事業所同士が同じような知識や経験とか、つながりを共有できた方がもっといいことになるのかなと、そういう想いでやっています。

 

必要な取り組みですね

 

まだ完璧ではないんですよ。

 

最近、要介護者の「自立」って言葉をよく耳にします

 

自立っていうのはもちろん体の上で自立していることも必要だと思うんですけど、人間って必ず死ぬじゃないですか、それまでの間に歳をとっていく、高齢になってくれば体は不自由になってくるんですよね。また元気になるぞーって体を動かしても限界があるんですよね。

 

体は正直ですよね

 

もし体を動かすことが自立だって決められてしまうと、動けなくなった人の存在はどうなってしまうのかなって、要介護5であっても「介護保険不要にするんだ」「介護度の5が4になったり3,2,1と数字が低くなっていることがいいことなんだ」って言われてもね。

 

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たしかに、それだけじゃない気がしますね

 

自立というものを1つに決めてしまってよいのか、一人ひとり違ってよいモノなのに、介護の数字を減らすことだけが自立だと、なんかおかしいんじゃないかなと思います。

 

今日は勉強になりました。ありがとうございました。

 

 

【鐵さんのプロフィール】

宏之(てつ ひろゆき)さん

 大樹ケアプランセンター新座 ケアマネジャー

 NCN(にいざケアマネジャーネットワーク)代表 

  介護支援専門員

  社会福祉士